脳・脊髄(脳腫瘍)
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脳腫瘍とは
23.09.29
悪性脳腫瘍は、脳組織内の細胞が異常に成長し、増殖することによって形成される腫瘍です。これらの腫瘍は侵襲的である場合が多く、周囲の正常な組織に広がる可能性があります。
悪性脳腫瘍には、以下の種類があります。
・グリオーマ: 脳や脊髄の支持組織であるグリア細胞から発生する腫瘍。これにはアスト・ロサイトーマ、オリゴデンドログリオーマ、グリオブラストーマなどが含まれる。
・メニンギオーマ: 脳や脊髄を覆う膜(髄膜)から発生する腫瘍。
・メデュロブラストーマ: 小脳で発生する腫瘍。
・ピネオブラストーマ: 松果体から発生する腫瘍。
代表的な症状に、頭痛、吐き気や嘔吐、視覚や聴覚の変化、記憶の問題、しびれや麻痺、性格や行動の変化、発作などが挙げられます。 MRI検査(脳の詳細な画像を提供し、腫瘍の位置や大きさを判断)、CTスキャン(脳の断面画像の提供)、生体組織検査(腫瘍組織のサンプルを取り、その性質の確認)等の診断方法があります。
脳腫瘍に対し提案される治療の一例
代表的な術式やアプローチについては、以下が挙げられます。
外科的手術
開頭手術 (クラニオトミー): 頭蓋骨を開く手術で、直接腫瘍を取り除くために最も一般的に行われる方法。
ステレオタクティックバイオプシー: 特定の位置に針を挿入し、組織のサンプルを取るための方法。
内視鏡手術: 小さな開口部から内視鏡を挿入し、腫瘍を取り除く方法。
放射線治療
外部放射線治療 (EBRT): 体の外部から放射線を照射する基本的な方法。
三次元治療計画放射線治療 (3D-CRT): 三次元的な画像を使用して放射線を正確に照射する方法。
強度変調放射線治療 (IMRT): 放射線の強度を変えながら照射する、より先進的な方法。
ガンマナイフ: 多数の放射線ビームを腫瘍に集中的に照射する方法。
重粒子線治療: 陽子線治療も適応がある場合があります。
化学療法
経口投与: テモゾロミドなどの薬物を口から摂取する。
静脈注射: 薬物を静脈に直接注入する。
放射線増感剤: 放射線治療と併用し、放射線の効果を高める薬物。
標的治療
分子標的薬: 腫瘍の成長や拡散に関与する特定の分子や経路を標的とする薬物。