腸・肛門(脱腸)

鼠経ヘルニア(脱腸)鼠経ヘルニア専門医が行う低侵襲の日帰り手術

23.11.06

記事監修:医学博士 池田 義博先生 医療法人Gi 理事長
岡山そけいヘルニア日帰り手術 Gi外科クリニック 院長

日本外科学会専門医
2021年アジア内視鏡外科学会主催 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術ビデオコンテストでファイナリスト選出

鼠経ヘルニアとはどんな症状がありますか

一般的に「脱腸」と言われ、鼠径部(太ももの付け根部分)の筋肉と筋肉の間から腸などが飛び出してしまう状態をさし、鼠径部に膨らみや痛みを感じる病気です。
鼠経部にぽっこりした膨らみがあるが、手で押してみると消えてしまう、下腹部になんとなく違和感、時々痛みを感じることある、お腹に張りや不快感を感じる、などの症状がある場合は、鼠経ヘルニアの疑いがあります。

鼠経ヘルニアは良性の病気、でも放置するのは危険

男性の3人に1人はかかると言われる鼠経ヘルニア。良性の病気のため、命に危険が及ぶものではない、と思われがちですが、脱出した腸が元に戻らなくなってしまうと、脱出出口で締め付けられた腸は血流が途絶え、腐り穴が開きます。その穴から腸の内容物がお腹の中に漏れ広がると、腹膜炎を起こし、緊急手術が必要になります。また、対応が遅れた場合には命にかかわる場合もあるのです。

ヘルニアバンドの圧迫で脱腸状態は改善できる?

ヘルニアバンドなど道具での圧迫で脱腸状態は収まりますが、それは一時的なもので、圧迫を解除すればすぐに腸は脱出してしまいます。鼠経ヘルニアという病気は自然治癒やお薬での治療では治すことはできず、完治させる唯一の方法が手術なのです。

鼠経ヘルニアの手術について

鼠経ヘルニアの手術は腹腔鏡を用いた低侵襲で安全な方法で、日帰り手術となります。
一般的な腹腔鏡下ヘルニア根治術TEP法では下腹部を3ヶ所切開するところ、EAJが紹介するクリニックでは、切開が1ヶ所(へその中)だけとなる単孔式腹腔鏡下そけいヘルニア根治術SILS-TEP法のため、より患者さんの身体に負担が少ない術式での治療となります。
手術は1時間弱、術後2時間程度の滞在で、その日のうちに歩いて退院することができます。

鼠経ヘルニアの専門医や専門医療機関は非常に少ないですが、EAJでは、開院以来5,700件以上の実施、再発は1例のみという日本国内でも屈指の手術実績数を誇るクリニックをご紹介します。

日本で治療を希望する外国人の方は、EAJにお問い合わせください。