医療(先端治療)
日本が誇る先端医療技術
23.09.28
日本の先進的な医療技術と国際的評価
日本は、医療機器の開発や治療法の研究で先進的な役割を果たしています。特に、京都大学の山中伸弥教授によるiPS細胞の発見がノーベル賞を受賞するなど再生医療の分野で国際的に高い評価を受けています。また、繊細な手技やロボット技術などの高度な技術に裏打ちされた低侵襲の治療、個人の遺伝子情報や生体情報を基にしたパーソナライズされた治療としてがん治療や薬の選択、副作用の予測などに利用する取り組みが国際的に注目されています。
日本が世界をリードする再生医療
応用が進む再生医療
日本では、幹細胞を培養して移植する技術が様々な分野で実用化されているほか、皮膚や軟骨、骨の再生医療も治療として提供されています。また、iPS細胞を用いた網膜色素変性症の治療や心筋症の治療、歯髄の再生など、再生医療の臨床研究の先進国として知られています。これらの研究は、再生医療の実用化に向けた大きなステップとして国際的に注目されています。
安心・安全な管理体制
日本では、法律に基づき、研究の進行や結果の報告を厳格に監督する臨床研究のガイドラインや、再生医療製品の製造プロセスや品質管理に関する基準が定められており、再生医療についての品質と安全性を確保していますので、安心して日本に治療を受けに来ることができます。
患者の負担を軽減する低侵襲な治療
内視鏡、腹腔鏡・胸腔鏡
体を傷つける部分を最小限にする内視鏡や腹腔鏡・胸腔鏡による手術は日本の得意とするところです。胃がんや大腸がんの早期発見・治療のための内視鏡技術は日本国内の医療機器製造会社と技術提携のタッグを組んで日々進化をしています。
ロボット支援手術
日本はロボット技術の分野での研究が進んでおり、医療分野においてもロボット支援手術の技術が進化しています。特に、前立腺がんや子宮がんの手術において、ロボットを使用した低侵襲手術が盛んに行われています。
血管内治療
冠動脈の狭窄や閉塞部位にカテーテルを挿入し、バルーンやステントを用いて血管を広げる冠動脈インターベンション治療の技術やデバイスの開発が日本では進んでいます。 また、不整脈の治療として、異常な電気信号を発生させる部位を焼灼する心房細動のカテーテルアブレーションも、日本では成功率や安全性が高いとされています。
高度放射線治療
健康な組織への影響を最小限にし、がんにターゲットを絞って照射する陽子線治療、重粒子線、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)などの技術の開発や臨床応用は、日本では世界に先駆けて進められています。「切らない」治療により、患者の負担や回復までの期間短縮を実現しています。
日本のがん治療
早期発見で治療成功率アップ
特にがんの治療を目的に海外から日本を訪れる患者さんが多いです。 上記の先端医療に加えて、高度な検査によりがんの早期発見において日本は優れています。早期に発見されたがんは、治療の成功率が高く、日本の5年生存率は多くのがん種で世界のトップクラスです。
高度な緩和ケア
日本は、がん痛の管理に関して高い専門性を持っています。オピオイド鎮痛薬の使用や、痛みの評価・管理のガイドラインが整備されており、患者の痛みを効果的に緩和する取り組みが行われています。冠動脈塞栓術や漢方も緩和ケアとして用いられることがあります。 また、文化や宗教的背景を尊重したアプローチが取られており、海外からの患者や家族の価値観や意向に合わせたケアが提供されています。