消化器のがん(肝臓がん)

肝臓がんとは

23.09.29

肝臓がんとは肝臓にできるがんを指しますが、肝臓の主な細胞である肝細胞ががん化したものを肝細胞がんと言います。

肝臓は通常「沈黙の臓器」と言われ、炎症やがんなどの疾患があっても、初期には自覚症状がほとんど現れません。肝細胞がんの発症には、肝臓の慢性的な炎症や肝硬変などが影響することがよくあります。従って、肝臓の機能異常や肝炎ウイルス感染などが指摘された場合、まずは内科や消化器内科、または近くの医療機関を受診することが大切です。 肝がんの主な原因は以下の4つが挙げられます。

ウイルス感染:

B型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)の感染が、肝臓がんの主要な原因の一つです。

アルコール:

長期間の慢性的なアルコール摂取は肝臓がんのリスクを増加させます。

脂肪肝:

脂肪肝や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は肝臓がんのリスクを高めることがあります。

肝硬変:

肝臓の慢性的な炎症や線状結織化(肝硬変)は肝臓がんの発症リスクを増加させます。

肝臓がんに対し提案される治療の一例

手術:

早期に発見され、かつ周囲の組織への拡散が限定的な場合、手術が最も効果的な治療法の一つです。

肝切除(Hepatic resection)

がんのある部分または肝臓の一部を切除します。残された肝臓が十分に機能している必要があります。

肝移植(Liver transplantation)

がんが肝臓全体に広がっている場合、肝臓移植が検討されます。ドナーから新しい肝臓を移植します。

器官保存療法 (Locoregional Therapies):

手術が不可能な場合や待機中の移植のために、肝臓がんに対する器官保存療法が行われます。

ラジオ波焼灼術(Radiofrequency ablation, RFA)

腫瘍に電極を挿入し、高周波電流を用いて腫瘍を焼灼します。

経動脈的塞栓療法(Transarterial chemoembolization, TACE)

薬物とエンボリゼーション材料を使用して腫瘍の血液供給を遮断します。

放射線療法:

放射線療法はがん細胞を破壊するために高エネルギーのX線や陽子線を使用します。主に進行したがんの症状を緩和するために行われます。

化学療法:

抗がん剤を使用してがん細胞を攻撃し、増殖を抑制します。肝臓がんにはあまり効果的ではないことがありますが、一部の患者に対しては適用されることがあります。

標的療法 (Targeted Therapy):

標的療法は、がん細胞に特化した薬物を使用して治療します。肝臓がんの特定の変異型に対して有効な場合があります。

肝臓がんは進行が速く、初期発見が難しいことが多いため、治療の難しさがあります。