骨・筋肉のがん(骨肉腫)

骨肉腫とは

23.09.29

骨肉腫は、骨組織で発生する稀ながんの一種です。通常、骨肉腫は長い骨(大腿骨、腓骨、上腕骨など)に発生し、がん細胞が骨組織内に形成され、周囲の健康な骨組織を破壊することがあります。

 骨肉腫の発症には遺伝的要因、遺伝子変異、放射線への暴露などが関与する可能性があります。特に成長期の子供や思春期の若者に発症しやすいと言われています。

骨肉腫の症状には、痛み、腫れ、患部の皮膚の変色や硬化、または患部の腫れなどがあり、これらの症状はしばしば急速に進行します。 骨肉腫の診断には、X線、CTスキャン、MRIなどの画像検査、生検(組織サンプルの採取)、血液検査などがあげられ、生検によってがん細胞の有無が確認されます。

骨肉腫に対し提案される治療の一例

手術:

骨肉腫の主要な治療法は手術です。患部の手術切除が行われ、がん組織を取り除くことを目指します。
大きな腫瘍や、骨の一部または全体の摘出が必要な場合があります。手術後、骨の欠損部位を埋めるためにプロシージャー(骨移植など)が行われることがあります。

化学療法:

化学療法は手術前または手術後に行われ、がん細胞を攻撃し、再発を防ぐのに役立ちます。

放射線療法:

放射線療法は、手術が難しい場合や手術後にがん細胞を残すリスクがある場合に使用されるといった、手術前・手術後の補助的な治療となることが一般的です。放射線治療の一種である、粒子線治療(重粒子線治療、陽子線治療)は、広範囲な病巣で切除手術ができない場合などに提案されます。