細胞(幹細胞、細胞上清液)

【体験記】アンチエイジング 決め手は「ダシ汁」! 幹細胞培養上清液体験記

24.03.01

近年相応に体のいろいろなところにガタが来て、アンチエイジングを意識するようになった、ベテランコーディネーター2名がクリニックへ訪問、「幹細胞培養上清液」を体験してきました

幹細胞培養上清液とは

再生医療(幹細胞治療)とは、培養増殖した幹細胞を体内に移植することにより機能的・器質的に劣化してしまった臓器や組織の改善や修復を促す医療技術です。体から取り出した幹細胞をお魚とすると、それを増やすために培養液につけますが、その液にお魚の成分が溶け出て「ダシ汁」になります。この「ダシ汁」から細胞(お魚のカス)を取り除いたものが幹細胞培養上清液です。近年、培養した細胞そのものよりもこの「ダシ汁」の方が体に戻した時に効果的に体内の細胞を活性化するのではないか、と考えられているのです。 再生医療の場合、他人の細胞を体内に戻すと定着しづらいので、まず自分の身体から細胞を採取し、培養する時間を待って、体に戻して、という工程が必要になり、時間もお金もかかります。その点、培養上清液であれば他人の細胞のカスは除去されていて有効な成分だけ残っているので、すぐに体内に入れられ、待ち時間もなく費用も再生医療に比べて安価に抑えられるのです。

クリニックで点鼻液を処方してもらいました

私の悩みは、顔にシミが増えた、太ってきた、夜中に目が覚める、慢性鼻炎で咳も出る、などなど。同僚の悩みは目の焦点が合いづらくなり物が見えにくくなったというものでした。年齢による老化だけでなく運動不足や不規則な生活も原因としてあるのだろうなあ、と思いつつ、幹細胞培養上清液を試してみて、何か改善するかもしれないという興味と期待にあふれ、クリニックの門を叩きました。

培養上清液の成分は何の細胞を培養したか、によって違ってきます。脂肪、臍帯、歯髄、骨髄から取ることが一般的ですが、このクリニックでは特に多くの量と種類の成長因子(サイトカイン)が含まれている乳歯髄を使っているとの説明を受けました。体の弱っている部分に有効成分が行き届くので、人によって効き方が違うとのこと。

クリニックで説明をしてくれた方は、新型コロナウイルスに感染した際に肺炎がひどくなってしまいレントゲン画像でも肺に白い部分が広がってしまったそうですが、定期的に上清液の点滴を受けると、それ以上はひどくならずに、画像の白い部分もだいぶ取れて正常に近い状態になったとのこと。多少の後遺症はまだ残っているし、100%上清液の効果がどうかはわからないけれど、上清液の点滴をしなかったら重篤な状態になっていたかもしれない、と感じておられるそうです。また、奥様が産後にうつ状態になり外出もままならなくなっていた際も、試しに上清液の点滴を受けてもらったところ、ご本人の気分が良くなり、自分から「また行きたい」と外出して点滴を受けに行くようになったそうです。しばらくして元気になられたとのことで、メンタルの改善にも作用する可能性があるのかもしれない、とおっしゃっていました。

このクリニックでは、点滴、点鼻薬処方、点眼薬処方の3種類があるとのこと。点滴だと(予算的に)1回で終わってしまうのがもったいない気がして、私は慢性鼻炎もあるので点鼻薬を、同僚は目の調子が悪いのが気になるということで、点眼薬を処方してもらいました。いずれも1日1回使って1か月分の分量です。帰宅までは1時間弱だったので、保冷剤付き保冷バッグにいれてもらい、会計を済ませ持ち帰りました。

実感した効果は?

点鼻薬を選んだ私には、翌日、予想外の変化が現れました。最近は毎晩夜中に目が覚めてしまうことが続いたのですが、翌日は半年ぶりに朝までぐっすりと眠れたのです。気のせいかと思いましたが、その後も1か月の間毎晩よく眠れるようになりました。ここから先は、上清液の細胞活性の効果なのか、質のよい睡眠がとれるようになった効果なのか判然としませんが、1週間後には同僚たちに肌質が改善したと指摘され、たしかに化粧のノリが良くなった気が。そう言われて気分が良くなり、プラシーボ効果(いわゆる「気のせい」)もあったかもしれませんが、顔のシミも気にならなくなり、ファンデーションをやめコンシーラだけ使うようになりました。他にもお腹の脂肪がやや減ったり、仕事の集中力が増したりした気がしました。一方で、鼻のアレルギーや肩こりなどには特に改善はありませんでした。
 点眼薬を試した同僚は、「明確に改善したかどうかはわからないが、悪くはなっていないし、焦点の合い方がスムーズになった気がする」との感想でした。
 1か月間だけ使用して4か月ほど経過した現在は、睡眠や肌質はやや以前の状態に戻ってきていますが、色々と改善したのがうれしくて筋トレを継続したりと、生活を見直す「きっかけ」になったことは間違いないです。これだけをやり続けていてもお金もかかりますし大変ですが、生活の改善で得られる効果をちょこっと先取りして、何かを始めるきっかけとして、日本に来た際には試してみてはいかがでしょうか。

(2023年2月の体験記となります)