循環器（全般）

榊󠄀原記念病院

24.04.10

【病院概要】

榊󠄀原記念病院は心臓外科の世界的権威として知られている、榊󠄀原仟（さかきばらしげる）先生により、1977年に設立された循環器専門病院です。当院の他、榊󠄀原記念クリニックおよびクリニック分院検診センターを有し、循環器ドック（検診）から外科、内科の専門的治療、胎児期から老年期まで全てのライフステージにいるあらゆる循環器疾患患者さんに対応しています。

国際的高評価の証「World‘s Best Specialized Hospitals」
を３年連続で受賞！

「World‘s Best Specialized Hospitals」は、Newsweek社とStatista社が共同で調査の上表彰するもので、当院はCardiac Surgery（心臓外科）および Cardiology（循環器科）分野で、2022年から３年連続で選出されています。これは、患者さんからの評価に加え、全世界の医療者からの推薦が半数以上を占めており、医療者が認める優れた医療機関である、と国際的に認められているという証となります。患者さんには、世界最高水準の治療を安心して受けていただけます。

低侵襲治療のための専門チームとなる“低侵襲心臓病総合治療センター”を設立された榊原記念病院の、心臓血管外科主任部長兼低侵襲心臓病総合治療センター長の岩倉具宏先生にお話を伺いました。

EAJ：海外から貴院での治療を希望する場合、どのような特徴・強み・メリットがあるか教えてください。

岩倉医師：当院では、様々な方法での治療が可能ですが、低侵襲の治療を積極的に実施しています。低侵襲治療は、一般的な心臓手術に比べ、治療中の身体への負担を軽減するため、治療後の“生活の質”の向上が期待できる治療手法です。これは、治療・検査に伴う痛み・出血などをできるだけ少なくするために、内視鏡やカテーテルなどの医療機器を用いて診断や治療を行うという特徴があります。

低侵襲治療のメリットとして、

低侵襲心臓手術は、胸骨を切開しないため従来の心臓手術に比べて痛みが少ない
切開創が小さいため、術後の感染リスクが軽減される
切開部分が少ないため、早期退院、早期社会復帰を目指すことが可能
内視鏡下心臓手術のため、切開創が小さく、傷も目立たない

などが、あげられます。海外からの患者さんの場合、住み慣れた土地や通いなれた病院を離れて治療に臨むため、多くの不安が生じると思います。できるだけ早い帰国を希望される方が多いと思いますので、低侵襲治療はメリットが多く、推奨される治療法ではないでしょうか。

EAJ：低侵襲治療のための専門のチームとなる、「低侵襲心臓病総合治療センター」を院内に設立されたと伺いました。センターの特徴を教えてください。

岩倉医師：低侵襲心臓病総合治療センターは、最先端の医療技術と医師部門・看護部・薬剤科・臨床検査科・栄養管理科・事務部門・医療相談部門・放射線科・リハビリテーション科など多診療科・多職種からなるハートチームが、包括的に介入し、患者さんが周術期（手術前から手術後までの期間）において安全に低侵襲治療を受けられるようにすること、患者さんが望む最善の治療を提供できることを目的としています。術後ケアとして、心臓リハビリテーション、創傷管理、不整脈管理等、心身の回復と生活の質を高めるためのケアを提供できることも大きな特徴の一つです。

EAJ：海外の患者さんにとっては、医療技術が高い点、さらに、利便性も求められます。

岩倉医師：循環器ドックを受けていただくことができる榊原記念クリニックは、交通アクセスの良い新宿にあり大変便利です。もし、循環器ドックで心配な異常が見つかった場合でも、榊󠄀原記念病院での治療へワンストップで移行いただけます。通常であれば、検査情報を含む医療情報一式を治療する医療機関へ提出するために、患者さんご自身で取り寄せるなどの手続きが発生しますが、榊󠄀原記念クリニック、榊󠄀原記念病院の両施設では診療情報の共有が可能なため、患者さんの手を煩わせることはありません。

EAJ：海外から榊󠄀原記念病院、榊󠄀原記念クリニックおよびクリニック分院検診センターでの循環器ドックや治療を希望する患者さんにメッセージをお願いいたします。

岩倉医師：榊󠄀原記念病院では、渡航前の来院スケジュール調整やビザ取得等の煩雑な手続き、質の高い通訳の確保や来日中の生活サポートなど、患者さんが来日後に安心して治療を受けていただけるよう、認証医療渡航支援企業（AMTAC）のコーディネートと協働してサポートしています。また、来日治療をせずに、母国から治療について日本人医師に相談ができる、「オンライン医療相談」を受診することも可能です。