婦人科領域のがん(子宮頸がん)

子宮頸がんとは

23.09.29

子宮頸がん(Cervical cancer)は、女性の子宮頸部(子宮と膣の間に位置する部分)で発生するがんの一種です。

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、性行為、喫煙などが子宮頸がんのリスクを増加させる要因とされています。

子宮頸がんは初期段階では症状がほとんど現れませんが、進行すると異常な出血、膣からの不正常な分泌物、腰痛、骨盤痛、排尿障害、便秘などの症状が現れることがあります。

子宮頸がんの検査には、子宮頸細胞の検査(子宮頸細胞診、Papスメア)、HPV検査、子宮頸部生検、超音波、MRI、CTスキャンなどがあります。 子宮頸がんはHPVワクチンによって予防できる可能性があります。また、定期的なスクリーニング(Papスメア検査やHPV検査)が推奨されています。

子宮頸がんに対し提案される治療の一例

手術:

早期の子宮頸がんには子宮頸摘出術(子宮頸部の一部または全体の切除)やリンパ節郭清術(近くのリンパ節の一部または全体を摘出)が行われます。

放射線療法:

高エネルギーのX線や陽子線を使用してがん細胞を破壊する治療法です。 子宮頸がんのがん細胞が広がっている場合、手術が適切でない場合、がんが再発した場合に行われます。

化学療法:

がん細胞を攻撃し、増殖を抑制するために使用されます。放射線療法と併用することもあります。また、子宮頸がんの進行した場合や転移がある場合にも行われます。