皮膚がん(悪性黒色腫(メラノーマ))
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悪性黒色腫(メラノーマ)とは
23.09.29
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラノサイトという皮膚の色をつける細胞から生じる悪性の皮膚腫瘍です。メラノサイトは皮膚だけでなく、目や内耳、鼻、口、尿道、直腸、膣などの粘膜や他の部位にも存在するため、これらの場所にも悪性黒色腫が生じる可能性があります。
悪性黒色腫の特徴として、初期症状では、新たにできた黒いしこりや、既存のほくろの変化(大きさ、色、形状の変化)が挙げられます。 進行が早く、早期の発見・治療が非常に重要です。
悪性黒色腫の発生の要因としては、過度な日光(紫外線)への曝露、皮膚のタイプ(特に、日焼けしやすく、日焼けから回復しにくいタイプ)、家族歴や遺伝的要因、免疫抑制状態や前のがんの治療歴などが考えられます。
診断には、皮膚の視覚的な検査、ダーマトスコピー(皮膚の拡大観察)、組織検査(生検)が用いられます。
早期の発見が重要ですが、日常的な日焼け止めの使用や定期的な皮膚検査による予防も大切です。
悪性黒色腫に対し提案される治療の一例
1. 外科手術
局所切除:
初期の悪性黒色腫は、周囲の正常な皮膚とともに外科的に切除されます。この際、周辺の健康な皮膚も一定のマージンをとって切除することが一般的です。
リンパ節切除:
腫瘍がリンパ節に転移している場合、関連するリンパ節も切除することがあります。
2. 放射線治療
手術での完全切除が困難な場合や、リンパ節や他の部位への転移が疑われる場合に使用されることがあります。
3. 化学療法
化学物質を使用してがん細胞を殺す、または成長を抑える治療法です。 悪性黒色腫が他の部位に広がっている場合や、再発のリスクが高い場合に選択されることがあります。
4. 標的治療
特定の変異を持つ悪性黒色腫細胞を標的とする薬を使用する、標的治療が提案される場合もあります。