治療法(外科療法)

がんの外科療法

23.09.29

がんの外科手術は、がんのタイプ、ステージ、場所に応じてさまざまな種類があります。以下に、一般的ながんの外科手術の種類をいくつかあげます。

手術の種類:

・切除手術(Resection Surgery):

腫瘍やがん組織を切り取る手術です。 部分切除、全摘出など、範囲はがんの種類とステージに依存します。

・リンパ節郭清(Lymph Node Dissection):

がん細胞のリンパ節への転移を防ぐために、周囲のリンパ節を切除する手術です。

・再建手術(Reconstructive Surgery):

切除手術の後に、欠損部位を修復する手術です。例えば、乳房再建手術や腸管再建手術などがあります。

・内視鏡手術(Laparoscopic Surgery):

小さな切開を通じて内視鏡を使用して手術を行う方法です。腹腔鏡手術や胸腔鏡手術などがあります。

・放射線手術(Radiosurgery):

放射線を使用してがん組織を焼却する手術法です。ガンマナイフやサイバーナイフが使用されます。

・肝臓移植(Liver Transplantation):

肝臓がんの場合、肝臓全体を移植することが必要な場合があります。

部位別の外科手術:

・頭蓋内手術(Craniotomy):

脳腫瘍の切除や脳外科手術の一部として行われる手術です。

・胸部手術(Thoracic Surgery):

肺がんや食道がんなどの胸部のがんに対する手術です。肺切除手術などが含まれます。

・泌尿器科手術(Urologic Surgery):

腎臓がん、膀胱がん、前立腺がんなどの泌尿器科系のがんに対する手術です。

・甲状腺手術(Thyroid Surgery):

甲状腺がんや甲状腺腫瘍の手術です。

・皮膚手術(Skin Surgery):

皮膚がんやメラノーマなどの皮膚のがんに対する手術です。

・骨・関節手術(Orthopedic Surgery):

骨肉腫などの骨や関節のがんに対する手術です。

・ロボット支援手術:

がん手術は、ロボット支援手術によって精密性が向上し、患者の回復期間を短縮し、合併症を減少させることが期待されています。日本はロボット支援手術の分野において高い技術力を持つ国の一つです。日本の医療機関では、先進的な手術ロボットを導入し、多くのがん手術やその他の外科手術においてロボット支援手術が行われています。

・前立腺がん手術(Robotic Prostatectomy):

ロボット支援手術は、前立腺がんの根治的摘出手術に広く使用されています。外科医が手術ロボットを操作し、精密な切除を行います。この方法は術後の合併症を減少させ、回復期間を短縮させることができます。

・子宮頸がん手術(Robotic Hysterectomy):

子宮摘出手術(ヒステロクトミー)などに適用されます。ロボットを用いることで、精密な操作と早期回復が期待されます。

・胃がん手術(Robotic Gastrectomy):

胃摘出や部分的な胃切除などが行われます。ロボットは狭いスペースでの手術に適しており、正確な組織切除が可能です。

・腎臓がん手術(Robotic Nephrectomy):

腎臓の一部または全摘出手術にロボット支援手術が使用されます。ロボットを用いることで、精密な操作が可能であり、患者の腎機能を最大限に保つことが重要です。

・肺がん手術(Robotic Lung Surgery):

肺切除手術などにロボット支援手術が用いられます。ロボットは肺内の微細な組織にアクセスしやすく、手術の精度を向上させます。