血液・リンパ(リンパ浮腫)

世界最高水準の医師、こだわり抜いたJapan madeの医療機器配備 東京・むくみクリニック 

23.10.16

~がん手術後のQOLも大きく向上~

記事監修:医学博士 むくみクリニック院長  三原誠先生

福岡大学医学部卒業後、東京大学形成外科に入局、光嶋勲医師に約10年にわたり師事し、1㎜以下の血管吻合を行う超微小外科(super-Microsurgery)を実施。東京だけでなく北海道や福岡、イタリアの病院でも手術を行う。中国や欧州の学会で論文やその手技で数々の賞を受賞。 

リンパ浮腫の最先端治療

むくみクリニックは、東京・新宿にあり、リンパ浮腫の最先端治療を専門に行っています。
一般に“むくみ”は、肩こりや腰痛と並び、身体の不調愁訴の一つとしてよく耳にしますが、リンパ浮腫は、がんの術後に生じることの多い疾患で、不定愁訴のむくみとは症状の程度やリスクが大きく異なります。
肉体的な腫れのみならず、蜂窩織炎(ほうかしきえん:皮膚とその下にある脂肪組織などの炎症)を発症すると、発熱や悪寒、強い痛み等が生じ、日常生活に支障をきたすこともあります。しかし、がんの術後だと「せっかくがんが消えたのだから」と患者さんが我慢したり、見過ごされてしまったりすることがあります。がん以外の疾病(原発性リンパ浮腫等)によるむくみについても、治療実績が多数あり、いずれにおいても、適切な治療を行うことで、日常生活の質を大きく向上させ、その後の炎症リスクを下げることができます。

がん術後のむくみ、特に蜂窩織炎に有効なLVA

血液は、心臓から出て体内のすみずみに酸素と栄養を届けますが、その一部は、静脈にすぐに戻らず、毛細リンパ管に入り、リンパ液として老廃物を回収したり細菌/ウィルスの侵入を監視したりしながら、最後は静脈に戻っていきます。

がんの手術時に、リンパ管を取り除いたり、放射線を照射したり、あるいは抗がん剤でリンパが機能しないようにすることで、がん細胞が全身に流れるルートを遮断し、がん再発を防ぐ効果が見込める反面、これまで機能していたリンパ管が突如なくなるために、リンパ液が一時的に行き場を失い、人によっては浮腫の原因になります。

LVA(リンパ管静脈吻合術)は、リンパ管のバイパス手術で、リンパ管が壊れている箇所を見つけて活かせるリンパ管と静脈をつなぐ吻合術を行い、リンパの流れを修復するものです。

むくみクリニックの治療実績では、LVAによって、痛みについては9割以上が改善しています。また、手術前に蜂窩織炎で悩んでいた患者さんについては、その92%が術後に改善しています。残り8%の患者さんについては、LVAだけでは蜂窩織炎が改善しませんでしたが、抗生剤の治療を組み合わせることで蜂窩織炎の発生を抑えています。

局所麻酔のもとで2回のリンパ管-静脈吻合手術を行い、水腫症状が改善し、蜂窩織炎やリンパ漏れの症状が消失しました。

世界有数の治療実績とホスピタリティ

院長の三原誠医師は、LVAを年間400件(肢)超行い、国際学会でも数々の賞を受賞しています。手術の際の手指の感覚を鈍らせないようにするため、顕微鏡を使ったシミュレーション(朝練・夜練)を、10年にわたり1万時間以上行うなど日々手術の腕を磨いています。
LVAだけでなく、リンパ管移植、リンパ組織の移動、小児治療等、多方面のリンパ外科治療にも手術実績を有しています。日本製手術用顕微鏡、世界最小の手術針を用いて行う手術は、大型モニターでご家族やご本人が確認することも可能です。三原医師が手術した患者さんに、過去5年間、神経障害/神経麻痺/感染症等の合併症はなく、創部離解などの軽微の合併症も0.01%未満に抑えているそうです。

クリニックでは、最初から手術ありきではなく、まずは検査を行い、患者さんの現状やご要望をふまえながら、温存療法、手術、リハビリ等、ご本人にとってよりふさわしく、かつエビデンスに基づいた治療方法をご提案していることが一つの特色です。

クリニックで使用される医療機器

・内閣総理大臣賞受賞!日本製の手術用顕微鏡:三原医師と三鷹光器との共同開発、世界最高倍率(100倍)を誇る。

キヤノン製超音波エコーAplio i700:これまで不可能とされた0.2mm程度のリンパ管や静脈の同定が術前に可能に。

世界最小の手術針:千葉県で手作りされている。直径50㎛、世界最小の日本製手術針を使用。

ICGリンパ管蛍光造影装置:浜松ホトニクス製PDE-Neoを使用して術前検査を実施。本装置の導入により、リンパ管をリアルタイムで観察できるように。

むくみクリニックでの治療について、動画も合わせてご確認ください。

日本で治療を希望する外国人の方は、EAJにお問い合わせください。