食事(栄養リテラシー)

血糖をコントロールして体重を減らす 飲み薬の処方とオンラインによるフォローアップ診察

24.02.05

記事監修:医学博士 小石川インターナショナルクリニック院長

川合明彦先生

北海道大学医学部卒業。米ピッツバーグ大学で心臓移植に従事。帰国後、東京女子医科大学で准教授として心臓移植チームを組成。東京高輪病院を経て、2017年に小石川インターナショナルクリニックを開院。外国人診療に多くの実績を持つ。

糖尿病治療剤としても使われる「リベルサス」

私たちの体にはもともとGLP-1という食事をすると小腸から分泌されるホルモンがあります。このホルモンは血糖値が高いときに、すい臓からインスリンを出すよう働きかけ血糖を下げる役割があります。

「リベルサス」はGLP-1と似た作用を持つ「セマグルチド」という成分を含む飲み薬です。 従来の糖尿病の薬には、尿に糖を出して排出することで血糖を下げるタイプや血糖降下作用のあるタイプがありました。前者は尿路感染症のリスク、後者には血糖値を下げ過ぎて低血糖を引き起こすリスクなどがありました。「リベルサス」には比較的そういった副作用が発生しにくいというメリットがあります。

「リベルサス」が体重を減らす仕組み

食欲を抑える

胃腸の動きを緩やかにする作用があるため、食べ物の消化速度が遅くなります。これにより、通常よりも少ない量の食事で満腹感を感じられるようになります。この効果により、自然と食事の量が減少し、過食を防ぐことができる効果が期待されます。

内臓脂肪の燃焼

インスリンの量が増えると、血糖値が適切にコントロールされ、筋肉などの細胞でエネルギー源として糖分を効率的に消費しやすくなります。またもう一つのエネルギー源である脂肪、特に燃えやすい内臓脂肪が燃焼されやすくなります。

基礎代謝の向上

脂肪細胞に作用し、熱を産生しやすくすることで基礎代謝を上げる効果があります。さらに、脂肪を分解しやすくする作用も持っています。

小石川インターナショナルクリニックでオンライン処方

小石川インターナショナルクリニックでは、オンライン診療で「リベルサス」の処方を受けられます。副作用などの管理のために、初診時、1週間後、3週間後にフォローアップのオンライン診療を行い、最大60日分の処方を受けることができます。薬の処方だけでなく、医師の管理下で服用ができるので安心です。薬の海外への送付などもご相談ください。