スーパークリニック(小石川インターナショナルクリニック)

アミノインデックス がんリスクスクリーニング(AICS) 血液中のアミノ酸バランスから複数のがんを検査 

23.10.20

記事監修:医学博士 小石川インターナショナルクリニック院長

川合明彦先生

北海道大学医学部卒業。米ピッツバーグ大学で心臓移植に従事。帰国後、東京女子医科大学で准教授として心臓移植チームを組成。東京高輪病院を経て、2017年に小石川インターナショナルクリニックを開院。外国人診療に多くの実績を持つ。

アミノ酸とがんの関係は?

アミノインデックスは、アミノ酸を使った調味料や食品を作る日本の大手食品企業である味の素株式会社が開発した検査です。味の素株式会社では、がんやその他の疾患が発生すると、体内のアミノ酸濃度のバランスが変化することに着目し、大量の臨床データを基に、アミノ酸濃度のバランスと疾患の関連性を統計学的に解析しました。スーパーコンピュータを使用して、高度な計算処理を行い解析した結果、特定の疾患や健康状態に関連するアミノ酸のパターンを特定することができました。 この技術により、一度の採血で複数の疾患のリスクを評価することが可能となり、早期発見や予防、治療の方針決定に役立つ情報を提供することができます。

検査の方法は?

医療機関で血液を5mlほど採取するだけです。 検査結果は10日~2週間ほどで出ます。

どんながんが調べられる?

胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・前立腺がん(男性)・乳がん・子宮がん(女性)・卵巣がん(女性)

検査の精度は?

アミノインデックスの公式サイトに掲載された情報によると、アミノインデックスで、がんのリスクが高い「ランクC」と診断された患者さんでの診断の感度を一般的な腫瘍マーカーと比較すると、ステージⅠおよびⅡの胃がん、肺がん、大腸がん、乳がんでは腫瘍マーカーよりも、アミノインデックスの感度が高いという結果が出ています。 またアミノインデックスの検査結果と精密検査結果を比較検討すると、胃がんでは、ランクAでは3,248人に1人が、ランクBでは634人に1人が、ランクCでは99人に1人が、実際に胃がんであったという結果であり、ランクCの方はより強く精密検査を進めるべきとの結果が得られています。

もしがんの可能性があるという結果が出たら?

上記の結果のよう もしたとえば ランクCで、胃がん疑いと出た方でも胃炎などほかの疾患の可能性もあり、がん疑いという結果が出ても、それほど心配する必要はありません。ただ、人間ドックなどで行っている腫瘍マーカーよりも精度が高いがんもあるため、結果の解釈や精密検査の必要性については医師に相談してください。小石川インターナショナルクリニックでは、オンラインで検査後の結果についての相談に応じることができます。また、画像診断などの精密検査を受けたい場合は、日本での検査の手配をすることも可能です。

「アミノインデックス」は小石川インターナショナルクリニックで受けられます

小石川インターナショナルクリニックでは、採血による「アミノインデックス」検査を受けることができます。検査をご希望の方はEAJにご連絡ください。

なお、がん患者の方や妊娠中の方などは検査を受けることができません。また、現在かかっている疾患によっては検査結果に影響を与えることがありますので、予約時に確認をいたします。 10日~2週間後に結果が出ますので、がんの可能性があるという評価が出てしまった場合は、別途、今後の対応等について相談サポートを受けることが可能です。診察はオンラインでも対応できます。