小児疾患

世界トップレベルの小児医療

24.04.03

国立成育医療研究センター 病院長 笠原 群生 先生

国立成育医療研究センターの特徴 

小児医療にかかわるすべての研究をワンチームで

国立成育医療研究センターは、主に周産期、子どもの医療、来年から女性の健康センターも併設し、女性および小児を包括的に診る医療を提供しています。
また、研究所が併設されておりまして、それにかかわる全ての研究をワンチームで取り組んでいます。
病床数は現在490床、外来の患者数は1日約1000人、年間約14万人の患者さんが入退院されています。
職員数1800名、医師400名、看護職750名程度が在籍し、少しでも子供たちが気持ちを楽にして治療に向かえるような工夫をしています。
CTも一般的なCTとは違い、いろいろな絵が描かれたドーナツ型になっており、なおかつCTを撮っている間も、上にモニターで子供たちが大好きなアニメーション等、色々なものが見られるようになっており、少しでも楽しい気持ちで検査が受けられるよう工夫しています。

笠原院長のご専門について

小児科臓器移植の第一人者として、世界有数の実績あるチームを牽引

子供の臓器移植、腹部の臓器移植である、肝臓、腎臓、小腸の移植を専門としています。特に、肝臓の移植を数多く実施しております。今まで助けられなかったような小さい小さいお子さん、新生児肝移植の手術方法を開発したのが我々のチームです。今までに私が手がけた肝臓の移植は2000例以上、当センターでは臓器移植を900件の実績があり、小児の臓器移植センターとして国際的に十分認知されている施設です。手術は医師一人でできるわけではありませんし、また、チーム全体のレベルが上がらないと、いい成績は残せません。一番大事なことは、チームとして引っ張っていくこと、自分が率先して大変なところをやっていく、切り拓いていくことなのかと思います。100名以上の医療スタッフが関わって、一人のお子さんを元気にしていくという、本当に細い道を歩いていかれるお子さんですので、そのお子さんがどちらにも転ばないように、みんなで支えながら、無事にご自宅に帰れるように職員一同、尽力しています。

海外からの患者さん受け入れについて

帰国時の患者さんの笑顔に安堵感

海外からの患者さんは比較的多く、特にヨーロッパ、アメリカ、アラブ諸国から患者さんがいらっしゃいます。先日も、ヨーロッパから患者さんがいらっしゃいました。EAJの通訳の方が、患者さんに付き添ってくださってくれたおかげで、非常にコミュニケーションよく、患者さんも満足度が高かったようです。今回は生体肝移植だったのですが、患者さんもドナーさんも元気になり、無事に御帰国されました。何語であっても「ありがとう」と言われる言葉は非常に嬉しく思います。
ご帰国されるときは、皆さん、笑顔で帰っていかれるので本当によかったなと思います。

患者さんへのメッセージ

国立成育医療研究センターでは、周産期、女性の医療、小児の医療、世界に誇る医療を提供しております。どうぞ安心して来日していただいて、我々の優れた医療を受けていただければ、幸いに存じます。
ぜひお待ちしております。

成育医療研究センターでの治療をご希望される方へ

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