人間ドック・健康評価

日本での治療を考える際はまず「セカンドオピニオン」を

23.09.28

セカンドオピニオンとは? その必要性は?

「セカンドオピニオン」とは患者が現在の主治医の見解、つまり「ファーストオピニオン」以外に、他の医師や医療機関からの見解を聞くことを指します。

セカンドオピニオンを得る意義は、重大な疾患や手術が必要な場合に最初の診断や治療方針が正しいかどうかを確認し患者自身の不安を軽減するためであったり、異なる医師や専門家は異なる治療方法やアプローチを持っていることがあるため、患者にとって最適な治療方法を選択する手助けとすることであったりします。 特に難治性の疾患や珍しい疾患の場合、診断の正確性を確認するためにセカンドオピニオンを求めることが有益です。

セカンドオピニオンの具体例

例:肺に結節が見つかり切除を勧められたが…

肺部の検査で3ミリの結節が見つかった場合、まず生検のための切除を勧められることがあります。しかし、生検の結果が良性で切除が不要なことも多いです。不要にも関わらず切除を行うと身体に大きな負担をかけ、生活の質を損なう可能性があります。一方、日本の専門家は、形状、位置、色などを総合的に判断し、悪性の可能性が低い場合は、まずは定期的な経過観察最初は観察することを提案することがあります。

例:がんの手術はできないと言われたが…

胃がんにかかり手術をしたいと考えていたが、自国の主治医やメディカルツーリズムで訪れた国の医師からも手術は不可能だと言われて、日本の医師にセカンドオピニオンを求めた例です。日本の医師が画像などを精査した結果、今すぐには手術はできないが、抗がん剤による化学療法を行って腫瘍が縮小したら手術の可能性は十分であるという見解がでました。この患者さんは、日本で化学療法から始めて、実際に外科手術に成功しました。

例:小児の脊椎に湾曲が認められ手術が必要と言われたが…

自国でこどものレントゲンを撮ったところ脊椎が曲がっていて早い時期に手術が必要だと言われたが、脊椎の手術は大きな手術で成長期のこどもにたいして行うことに不安を感じたため日本の小児科医にセカンドオピニオンを求めました。画像を見た瞬間に、「これはこどもだと画像撮影中に動いてしまうことにより曲がったように見えているだけではないか」との指摘があり、再度レントゲンを撮り直したところ、何の異常もないことが判明し、もちろん手術もしないで済み、ご両親は安心されました。

例:主治医の説明がよくわからない…

主治医の治療計画に理解できない部分があったり抵抗感を感じる場合も、セカンドオピニオンを受けることができます。見解が主治医の見解と一致したとしても、日本の先生は丁寧にわかりやすく時間をかけて説明することが一般的なので、治療計画を理解し抵抗感を軽減し、治療に積極的に協力することができます。

セカンドオピニオンから始める日本での治療の可否判断

日本の医療機関から治療の可否の判断を受けたい場合、まずはセカンドオピニオン受診という形を取り、自国での医療情報の詳細な検討を行うというプロセスを推奨する医療機関が増えています。 大学病院の教授・准教授レベルの見解を受けたい、急いですぐに見解を受ける必要がある、という場合は、特別なルートで名医のアポイントメントを取るサービスもご用意しております。

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セカンドオピニオンの受診の方法

セカンドオピニオンは予約した日に医療機関に行き、診察室で医師から直接見解を聞く以外にも、最近はオンライン会議による受診も増えています。また、EAJの医療通訳が患者様の質問などを事前にお聞きした上で、患者様の代りに医療機関に行き、医師からの見解などを全てメモしてレポートにしたものをお渡しするというサービスもご用意しています。緊張して聞きたいことを質問し忘れたり、先生の回答がよく理解できなかったが再質問できなかったりということがありがちですが、セカンドオピニオン受診に慣れた当社の通訳が必要十分な聞き取りをするので、そのような心配はありません。 医療機関によって受診方法が違いますので、EAJまでご相談ください。